オフィスデザインを行う場合は、仕事を行いやすいレイアウトにしたいと思うでしょう。
それを実現するには、オフィスの快適さについて考えなければなりません。
快適でないオフィスでは、生産性が低くなってしまうことが多いです。快適なオフィスデザインを行って、仕事の効率をアップさせましょう。
そこで今回は、そのためのポイントについて紹介します。
ベーシック・モジュールとは?快適に過ごせるラインは
オフィスデザインを行うときは、最初にベーシック・モジュールを決めると良いです。
ベーシック・モジュールとはスペースの最小単位であり、従業員1人が作業に必要とする最低限のデスクスペースを指します。
職種などによって、デスクに置くものや作業内容は異なります。
それらを考慮して決めることが重要です。
デスクの配置を考えるときは、従業員の通るラインについて検証する必要があります。
1つの通路に多くの従業員が集中してしまうと不便です。
また袋小路になるような通路があるのも好ましくありません。
どこからでもコピー機やトイレなど、使用頻度の高い場所にスムーズに行けることが大切です。
このように従業員が快適に過ごせるラインを考えましょう。
狭いオフィスでもデザイン・レイアウトによって快適さに違いが
オフィスが狭くても快適でないとは限りません。
工夫することによって、快適な環境を生み出せるからです。
ポイントは、関連性のあるものをまとめてデザインすることです。
そうすることでスペースを節約できます。
たとえば、同じ作業をする2人のデスクを隣同士に配置すれば、道具や機材を簡単に共有できます。
それらを2人のデスクに跨る形で置いておけば、保管のための共有スペースも必要ありません。
また同じ作業を行うにあたり、移動せずに相談や協力も行えます。
このように作業内容の関連性まで考慮してデザインすれば、スペースや機能面において快適性の高いレイアウトを実現できるでしょう。
余白率を上げることで広がりを感じさせよう
レイアウトを考えるときは、俯瞰的に全体を見て余白について考えましょう。
初めてオフィスをデザインする場合、限られたスペースに、デスクや機材などのオブジェクトをできるだけ多く置きたいと考えがちです。
しかしオフィスの余白が少なすぎると、従業員が圧迫感を覚えやすい環境になってしまいます。
逆に余白率が高いほど、従業員は精神的にゆとりを感じやすくなります。
感じ方には個人差がありますが、快適なオフィスに必要といわれる余白率は6~7割程度です。
これより余白率が低くならないように注意して、レイアウトを考える必要があります。
パーソナル・ミーティング・パブリックスペースの確保
快適に仕事をするために重要なスペースが3つあります。
1つ目はパーソナルスペースです。
従業員がストレスを感じずに過ごせるスペースを指します。
人は近くに人がいるだけでストレスを感じてしまいます。
もし十分な広さを確保できない場合は、パーティションなどを活用しましょう。
2つ目はミーティングスペースです。
人通りの多い場所だと、内密な要件について落ちついて話し合えません。
出入口やメインとなる通路から離れたところに確保した方が良いです。
3つ目はパブリックスペースです。
給湯室や休憩場所などの共有スペースを指します。
ワークスペースとの位置関係やバランスを考慮して確保しましょう。
快適なオフィスは生産性アップにつながる
オフィスの快適性が低いと、従業員は仕事に取り組みにくくなります。
たとえば快適に移動できないだけでも、作業効率が落ちてしまう恐れがあります。
毎日の積み重ねを考えると移動にかかる時間は無視できません。
生産性を向上させたいなら、オフィスを快適な環境にすることを重視しましょう。
またオフィスが過ごしにくい場所だと、従業員は注意力が散漫になったり苛立ったりしやすくなります。
従業員の多くがそのような状態になると、生産性が大きく下がってしまいます。
ぜひ今回紹介した記事を参考にして、生産性をアップさせる快適なレイアウトを実現してください。
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