
新年あけましておめでとうございます。月並みのご挨拶ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2018年最初のブログバトンを受け取りました、ノムラです。
心新たに基本に立ち返るという気持ちで、内装を主とする設計事務所らしく、「色」についてお話してみようと思います。
今回取り上げる色は、「黄色」です。

一般的な黄色のイメージを挙げてみると、“ポジティブ” “明るい” “活発” “フレンドリー”。黄色を見てネガティブな印象を持つ方は少ないと思います。「幸せの黄色いハンカチーフ」などの作品があったり、風水では「金運アップ」の効果があると言われるように、“幸福の象徴”の色と言えるかもしれません。
激しすぎずふんわりと、朗らかにでも確かな存在感で、見ている人の気持ちを明るくする色、それが「黄色」です。
インテリアに取り入れた場合 ~黄色が効果的な空間とそうでない空間~
このように、黄色には気分を高揚させる効果があります。この黄色をインテリアに取り入れた時の効果を考えてみましょう。
住宅ですと、例えば家族が集うリビングやダイニングなどに黄色を配色すれば、明るい雰囲気の中で会話が弾みやすくなるかもしれません。また黄色は太陽や日光を連想させる色でもあるので、日の当たらない北向きの部屋に取り入れれば空間がぱっと華やぎ、窓の小さな部屋に取り入れればそれだけで解放感を感じる空間にすることができます。

逆に、黄色を取り入れるのを避けた方がいい部屋もあります。それは寝室です。黄色は、人間の交感神経に作用して明るい気分だったりやる気を起こさせるようです。そのため、落ち着きたい部屋である寝室には、あまり向かないと言われています。(布団に入るとすぐ眠ってしまう私のような方は、あまり気にしなくていいかもしれません・・・)
オフィスでの黄色
では、オフィス空間での黄色の使い方を考えてみましょう。
取り入れるべき空間はもちろん、明るい雰囲気の中で会話を弾めさせたい空間。例えばカジュアルなミーティングを行うスペースやちょっと一息つきたいリフレッシュエリアなどに、黄色はとても効果的です。
一方、黄色はどうしても目立つ色でありまた汚れが目立つ色でもあるため、「壁一面を黄色に!」や「床を黄色に!」といったデザインに少々抵抗があるか方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、家具の張地や小物で黄色を取り入れてはいかがでしょうか。白やグレーなど落ち着いたベースカラーの中に、存在感のある黄色のチェアやクッションを配置。想像しただけで、ちょっと気分が明るくなってきます。


2018年 デザインを提案する立場として思うこと
オフィスで色をデザインする時は、その企業様のコーポレートカラーをどうしても意識してしまいますが、こういった心理的な効果をお伝えしながらベストな提案をすべきだなあと、このブログを書いていて思ったノムラであります・・・新年、心新たに参りたいと思います!
みなさま、本年もアーバンプランをどうぞよろしくお願いいたします。