現在、多くの企業がテレワークを導入し、仕事をする場所の幅が広がりました。
また、オフィスでの働き方も多様化しており、アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)といった、社員が業務内容に合わせて働く場所を選択できるというワークスタイルを取り入れる企業も増えています。
それに応じて、オフィスで働く際に不都合を感じたり、新しくこんな機能がオフィスに欲しいなどの要望が生まれたりと、社員がオフィスについて感じていることが前回の調査(https://urban-plan.com/media_blog/column/column04)で明らかになりました。
では、経営者側は、そんなオフィスの在り方やオフィスでの働き方について、どのような考えを持っているのでしょうか?
そこで今回アーバンプランは、テレワークと出社を併用している企業の経営者を対象に、「オフィス戦略」に関する調査を実施しました。
はじめに、オフィスの在り方について伺ってみましょう。
「テレワークとの併用に伴って、オフィスの在り方も変えるべきだと思いますか?」と質問したところ、『とてもそう思う(38.7%)』『そう思う(41.7%)』『あまりそう思わない(17.0%)』『全くそう思わない(2.6%)』という結果になり、8割以上の方が『そう思う』と回答しました。
なぜ、これほど多くの方がオフィスの在り方を変えるべきだと思うのでしょうか?
具体的な理由を伺ってみましょう。
・常にオフィスにいるわけでもなくなったので、削減できるところは削減したい(30代/女性/東京都)
・テレワークによりオフィスは事務作業をする場所ではなく打合せや会議する使い方がメイン(30代/男性/東京都)
・コロナ禍で出社を減らして事務所の使い方が変わった(時間差やレイアウト)(40代/女性/東京都)
・通勤時間等、以前からの課題が浮き彫りになった。またサテライトオフィス等も活用して効率を上げる企業がこれから生き残る(50代/男性/千葉県)
などの回答が寄せられました。
近年のコロナ禍を受け多くの企業で働き方が見直され、それに合わせたオフィスの環境づくりが課題となっているようです。
続いて、「オフィスに関して考えていることについて、当てはまるものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『デザイン・レイアウト変更を考えている(29.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『縮小を考えている(28.6%)』『移転を考えている(22.9%)』と続きました。
約3割の方が『デザイン・レイアウト変更』や『オフィスの縮小』を考えていると回答しましたが、その理由について伺ってみましょう。
「移転・縮小・変更を考えている(実施した)理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『使用していないスペースが増えたから(52.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『少人数の部屋の利用が増えたから(34.1%)』『Web会議用のリモートスペースが足りないから(26.8%)』と続きました。
半数以上の方が『使用していないスペースが増えた』と回答し、テレワークの推奨により今までと比べ、オフィスの利用範囲が狭まったことが窺えます。
さらに詳しく、オフィスについて感じたことを伺ってみましょう。
・使っていない座席が増え、スペースが無駄になっていたため(30代/男性/東京都)
・会議室が使われなくなっているため(40代/男性/東京都)
・固定席よりフリー席を増やす方が効率的になったから(40代/男性/東京都)
・コミュニケーションは必須なので、しやすい環境整備を検討したいため(50代/女性/静岡県)
などの回答が寄せられ、テレワークの普及によるオフィス環境の変化が浮き彫りになりました。
業務の効率アップや経費節減の観点からも、オフィス内の見直しは自然な流れと言えそうです。
先程の調査で、近年のワークスタイルの変化によりオフィス環境にも影響があることが分かりました。
先の見通しがつかないコロナ禍ではまだまだテレワークが続いていく可能性も高く、さらにオフィスの存在意義を考えることになるのかもしれません。
そこで、「テレワークが今後主流になったとしても、オフィスを設けることは必要だと思いますか?」と質問したところ、『とても必要だと思う(26.4%)』『必要だと思う(52.5%)』『あまり必要だと思わない(17.4%)』『全く必要だと思わない(3.7%)』との結果になり、『必要』と回答した方が約8割に達した一方で、『必要だと思わない』回答した方が2割程度という結果になりました。
『必要』と回答した8割の方に、その理由を伺ってみました。
「オフィスが必要だと思う理由を教えてください」と質問したところ、『社員同士のリアルなコミュニケーションの場となるから(39.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『経営の観点から拠点は必ず必要だから(22.0%)』『会社、組織への帰属意識を持たせる場になるから(21.0%)』と回答しました。
4割近くの方が『コミュニケーションの場』としてオフィスを必要としていることが分かりました。
仕事を円滑に進めるためにも、社員同士のコミュニケーションはリモートだけではなく、対話が重要であることが窺えます。
次に、先程の質問で『必要ない』と回答した方にも、その理由を聞いてみました。
「オフィスが必要だと思わない理由を教えてください」と質問したところ、『経費削減になるから(32.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『オフィスがなくても何も困らないと感じるようになったから(24.8%)』『レンタルオフィスなどで代用できるから(16.4%)』『出勤に費やす時間や体力を仕事に充てて欲しいから(16.4%)』と続きました。
3割以上の方が『経費削減』を理由として挙げたほか、レンタルオフィスの利用などを回答に挙げています。
賃料や光熱費などの経費がかからないことは、企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。
それではさらに、それぞれの具体的な理由を伺ってみましょう。
【必要】
・カスタマーの信頼のため(20代/女性/東京都)
・製作や打合せなど人を介す必要がある。営業はオンラインだけでは立ち行かない(50代/男性/東京都)
・実態がないとまだまだ信用がない(50代/男性/大阪府)
【不要】
・IoTや在宅でも環境整備が進めば、通勤時間などの無駄を省くことができるから(30代/男性/東京都)
・テレワークが主流になれば経費削減の為オフィスを設ける必要性がなくなるため(30代/女性/宮城県)
・最低限のオフイスはあっても良いけれど、無くてもレンタルスペースなどで必要な時のみ代用できるので不要(40代/男性/東京都)
などの回答が寄せられました。
社会的な信頼と実務的にオフィスが必要という意見や、反対に固定費や通勤などの観点からオフィスは不必要といった意見がみられました。
多様な働き方が浸透しつつある今、双方のメリットを最大限に活かしたオフィスづくりが必要とされているのかもしれません。
経費削減などを理由に、約2割はオフィスは不要であると考える方もいるようですが、大半はオフィスは必要であると回答し、コミュニケーションの場としてもオフィスの必要性を感じているようです。
前回の調査で、社員の中にもオフィスは必要であると考える方が多いことが分かり、意見は合致する結果となりましたが、そのオフィスの在り方については、不要なスペースを削るなど、テレワークとの併用に合わせたオフィスの在り方にする必要はありそうです。
実際に、約3割がすでにオフィスの移転や縮小などを検討・実施しており、ハイブリッドワークに合わせたオフィスに変えていく動きも見られます。
まだ出口の見えないコロナ禍では、ワークスタイルも多様化しオフィスの在り方にもさまざまな考え方があるようです。
働く人々にとって最適な環境で成果をあげる『オフィス戦略』が、現在の企業には求められているのかもしれません。
アーバンプランは、これまで当社が培ってきたオフィス環境のノウハウをもとに、オフィスの適正面積を算出するサービス『ピタッとオフィス』を提供しております。
例えば、どのような作業をするのかによって、固定席は必要なのか、フリーアドレスでも対応できるのかは異なります。
ウェブ会議の多い会社であれば、小規模でも会議室の数を増やすなど、周りの音を気にせず集中できるスペースが必要になってくるでしょう。
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また、オフィスでの働き方も多様化しており、アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)といった、社員が業務内容に合わせて働く場所を選択できるというワークスタイルを取り入れる企業も増えています。
それに応じて、オフィスで働く際に不都合を感じたり、新しくこんな機能がオフィスに欲しいなどの要望が生まれたりと、社員がオフィスについて感じていることが前回の調査(https://urban-plan.com/media_blog/column/column04)で明らかになりました。
では、経営者側は、そんなオフィスの在り方やオフィスでの働き方について、どのような考えを持っているのでしょうか?
そこで今回アーバンプランは、テレワークと出社を併用している企業の経営者を対象に、「オフィス戦略」に関する調査を実施しました。
【オフィスの在り方は変えるべき?】3割が移転・縮小・変更を検討・実施していた
はじめに、オフィスの在り方について伺ってみましょう。
「テレワークとの併用に伴って、オフィスの在り方も変えるべきだと思いますか?」と質問したところ、『とてもそう思う(38.7%)』『そう思う(41.7%)』『あまりそう思わない(17.0%)』『全くそう思わない(2.6%)』という結果になり、8割以上の方が『そう思う』と回答しました。
なぜ、これほど多くの方がオフィスの在り方を変えるべきだと思うのでしょうか?
具体的な理由を伺ってみましょう。
新しいワークスタイルに合わせてオフィスはどのように変化していくべき?
・常にオフィスにいるわけでもなくなったので、削減できるところは削減したい(30代/女性/東京都)
・テレワークによりオフィスは事務作業をする場所ではなく打合せや会議する使い方がメイン(30代/男性/東京都)
・コロナ禍で出社を減らして事務所の使い方が変わった(時間差やレイアウト)(40代/女性/東京都)
・通勤時間等、以前からの課題が浮き彫りになった。またサテライトオフィス等も活用して効率を上げる企業がこれから生き残る(50代/男性/千葉県)
などの回答が寄せられました。
近年のコロナ禍を受け多くの企業で働き方が見直され、それに合わせたオフィスの環境づくりが課題となっているようです。
続いて、「オフィスに関して考えていることについて、当てはまるものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『デザイン・レイアウト変更を考えている(29.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『縮小を考えている(28.6%)』『移転を考えている(22.9%)』と続きました。
約3割の方が『デザイン・レイアウト変更』や『オフィスの縮小』を考えていると回答しましたが、その理由について伺ってみましょう。
「移転・縮小・変更を考えている(実施した)理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『使用していないスペースが増えたから(52.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『少人数の部屋の利用が増えたから(34.1%)』『Web会議用のリモートスペースが足りないから(26.8%)』と続きました。
半数以上の方が『使用していないスペースが増えた』と回答し、テレワークの推奨により今までと比べ、オフィスの利用範囲が狭まったことが窺えます。
さらに詳しく、オフィスについて感じたことを伺ってみましょう。
スペースを上手に活用すれば仕事の効率もアップする?!オフィス環境改善を検討・実施したきっかけとは
・使っていない座席が増え、スペースが無駄になっていたため(30代/男性/東京都)
・会議室が使われなくなっているため(40代/男性/東京都)
・固定席よりフリー席を増やす方が効率的になったから(40代/男性/東京都)
・コミュニケーションは必須なので、しやすい環境整備を検討したいため(50代/女性/静岡県)
などの回答が寄せられ、テレワークの普及によるオフィス環境の変化が浮き彫りになりました。
業務の効率アップや経費節減の観点からも、オフィス内の見直しは自然な流れと言えそうです。
【今後もオフィスは必要なのか】経営者の考えとは
先程の調査で、近年のワークスタイルの変化によりオフィス環境にも影響があることが分かりました。
先の見通しがつかないコロナ禍ではまだまだテレワークが続いていく可能性も高く、さらにオフィスの存在意義を考えることになるのかもしれません。
そこで、「テレワークが今後主流になったとしても、オフィスを設けることは必要だと思いますか?」と質問したところ、『とても必要だと思う(26.4%)』『必要だと思う(52.5%)』『あまり必要だと思わない(17.4%)』『全く必要だと思わない(3.7%)』との結果になり、『必要』と回答した方が約8割に達した一方で、『必要だと思わない』回答した方が2割程度という結果になりました。
『必要』と回答した8割の方に、その理由を伺ってみました。
「オフィスが必要だと思う理由を教えてください」と質問したところ、『社員同士のリアルなコミュニケーションの場となるから(39.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『経営の観点から拠点は必ず必要だから(22.0%)』『会社、組織への帰属意識を持たせる場になるから(21.0%)』と回答しました。
4割近くの方が『コミュニケーションの場』としてオフィスを必要としていることが分かりました。
仕事を円滑に進めるためにも、社員同士のコミュニケーションはリモートだけではなく、対話が重要であることが窺えます。
次に、先程の質問で『必要ない』と回答した方にも、その理由を聞いてみました。
「オフィスが必要だと思わない理由を教えてください」と質問したところ、『経費削減になるから(32.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『オフィスがなくても何も困らないと感じるようになったから(24.8%)』『レンタルオフィスなどで代用できるから(16.4%)』『出勤に費やす時間や体力を仕事に充てて欲しいから(16.4%)』と続きました。
3割以上の方が『経費削減』を理由として挙げたほか、レンタルオフィスの利用などを回答に挙げています。
賃料や光熱費などの経費がかからないことは、企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。
それではさらに、それぞれの具体的な理由を伺ってみましょう。
オフィスは必要?不要?それぞれの立場から考える具体的な理由とは
【必要】
・カスタマーの信頼のため(20代/女性/東京都)
・製作や打合せなど人を介す必要がある。営業はオンラインだけでは立ち行かない(50代/男性/東京都)
・実態がないとまだまだ信用がない(50代/男性/大阪府)
【不要】
・IoTや在宅でも環境整備が進めば、通勤時間などの無駄を省くことができるから(30代/男性/東京都)
・テレワークが主流になれば経費削減の為オフィスを設ける必要性がなくなるため(30代/女性/宮城県)
・最低限のオフイスはあっても良いけれど、無くてもレンタルスペースなどで必要な時のみ代用できるので不要(40代/男性/東京都)
などの回答が寄せられました。
社会的な信頼と実務的にオフィスが必要という意見や、反対に固定費や通勤などの観点からオフィスは不必要といった意見がみられました。
多様な働き方が浸透しつつある今、双方のメリットを最大限に活かしたオフィスづくりが必要とされているのかもしれません。
【まとめ】経営者目線のオフィスに対する考え方が明らかに!
今回の調査で、ハイブリッドワークが普及する中で、経営者がオフィスの在り方をどのように考えているのかについて明らかになりました。経費削減などを理由に、約2割はオフィスは不要であると考える方もいるようですが、大半はオフィスは必要であると回答し、コミュニケーションの場としてもオフィスの必要性を感じているようです。
前回の調査で、社員の中にもオフィスは必要であると考える方が多いことが分かり、意見は合致する結果となりましたが、そのオフィスの在り方については、不要なスペースを削るなど、テレワークとの併用に合わせたオフィスの在り方にする必要はありそうです。
実際に、約3割がすでにオフィスの移転や縮小などを検討・実施しており、ハイブリッドワークに合わせたオフィスに変えていく動きも見られます。
まだ出口の見えないコロナ禍では、ワークスタイルも多様化しオフィスの在り方にもさまざまな考え方があるようです。
働く人々にとって最適な環境で成果をあげる『オフィス戦略』が、現在の企業には求められているのかもしれません。
アーバンプランは、これまで当社が培ってきたオフィス環境のノウハウをもとに、オフィスの適正面積を算出するサービス『ピタッとオフィス』を提供しております。
例えば、どのような作業をするのかによって、固定席は必要なのか、フリーアドレスでも対応できるのかは異なります。
ウェブ会議の多い会社であれば、小規模でも会議室の数を増やすなど、周りの音を気にせず集中できるスペースが必要になってくるでしょう。
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