訪問客の目に真っ先に触れるエントランスは、まさに会社の顔と言える部分です。
エントランスの第一印象が会社そのものの印象にもなりかねないため、オフィスデザインの際には特に注意を払うべき部分と言っても過言ではありません。
そこで、オフィスの第一印象をアップさせるエントランスのデザインについて解説します。
エントランスサインの出し方に個性が出る
エントランスサインとは、エントランスに掲げる社名やロゴの入った看板のことです。
エントランスに入った瞬間にパッと目に入るため、会社の第一印象を決定づける大きな要因のひとつと言えます。
エントランスサインはイメージカラーとロゴを強く印象付けたり、重厚感のある素材を用いてラグジュアリー感を出したりするなど様々な方法が考えられます。 透明感のあるアクリル板を使用した場合と、金属製の切り文字で陰影をつけた場合とでは受ける印象がまるで違うため、他社と異なる見せ方をすることで、自社を強く印象付けるのに大いに役立ちます。
色で印象を残す!イメージカラーを使ったエントランス
【施工事例:株式会社PAL様】
イメージカラーをエントランスに使う場合、その色をどれくらいの分量でどこに配置するかがポイントになります。
イメージカラーには赤や青などはっきりした色が多く、分量が多すぎるとインパクトはあってもうるさくなりすぎる場合があるからです。
せっかくイメージカラーを用いるのであれば、目につくポイントに効果的に配置することが重要です。
例えば、イメージカラーがビビッドな赤でロゴにイメージカラーが使用されている場合には、あえてエントランス全体をモノトーンにして、エントランスサインの赤が活きるようなデザインにすることもあります。
エントランスデザインの流行
【施工事例:株式会社KIS 東京支社第二オフィス様】
最近のエントランスデザインは、ただ会社を訪れた人が通過する場所としてではなく、企業のメッセージを伝える場所として、細かい仕掛けが施されているものが多く見られます。
例えば、人が通過すると壁面にメッセージが浮かび上がるという仕掛けや、受付に近づくと音楽が鳴るという仕掛けは実際に用いられています。 また、間接照明やスポットライトを効果的に利用しているエントランスも目立ちます。
色使いはモノトーンやブラウン系を中心にシンプルにまとめ、素材選びや曲線と直線の組み合わせで企業のイメージを表現するパターンが流行しています。
職種別に意識すべきエントランスデザイン
エントランスデザインは、訪問客に取引相手として選びたいと感じさせたり、毎日オフィスを利用する社員にやる気を起こさせたりする意味で重要な役割をします。
ですから、職種によって理想のエントランス像も変わってきます。
例えば、 製造業やサービス業のエントランスであれば、自慢の商品やサービスを展示ができる壁面やブースを用意し、定期的に内容を入れ替えていくと効果的です。
人材派遣など人の力を売りにする企業は、人の出入りが激しいため、立ち寄ることでホッとできるスポットにするとよいでしょう。
弁護士や会計士など士業のオフィスは、訪れた人が信頼感を持てるように重厚感と温かみを兼ね備えた素材や色を用いることが大事です。
統一感を持たせて会社のブランド力を上げる
グループ企業や支店が多い会社は、エントランスに統一感を持たせることでブランド全体のイメージアップにつなげることもできます。
エントランスのデザインがバラバラだと、ひとつひとつの会社としての印象しか取引先に持ってもらうことができません。
しかし、カラーや素材を合わせたり、ポイントとなる部分のデザインを揃えたりして全体に統一感を持たせると、それぞれの場所で何度も取引先の人の目に留まるため、強く印象付けることが可能になります。
エントランスは会社の顔ですから、デザインと素材にこだわりイメージカラーを効果的に配置して個性を発揮することも大事ですが、全体では統一感を持たせることも必要なのです。
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