作業スペースや会議室のプランには凝っても、オフィスの中で意外と忘れがちなのが休憩スペースです。
飲食ができるスペースがあればいいというわけではありません。しっかり息抜きができるスペースにしましょう。休憩室の重要性と好ましいプランについて解説します。
会社でのオン・オフの切り替えを手助け!
休憩スペースで重要なのは、オンとオフの切り替えがしっかりできることです。休憩用にどれだけのスペースが確保できるかは、オフィス全体の面積で左右されます。広いのは理想ですが、休憩スペースが十分取れない場合でもデザインや家具を工夫することでカバーしましょう。そのため、作業スペースを思わせるデザインはNGです。作業スペースとは雰囲気を変えて、家具はできるだけリラックスできるものにしてください。飲食スペースとして兼用するなら、カフェのようなデザインにするのも良いと思います。ソファーを置く場合も、リビングにあるようなくつろげるものがおすすめです。オフィスだからといって休憩スペースまで堅苦しい雰囲気にしてはいけません。
良い休憩室には人が集まる。人が集まるとコミュニケーションが生まれる。
居心地の良い場所には人が集まります。くつろげる空間にいると、人間はリラックスして自由に会話が広がります。オフィスの休憩室も同じです。デスクで作業している時とは違い、力を抜いた状態での会話はコミュニケーションを生みます。仕事では関わりの少ない人でも、休憩室を通して新しい発見につながることもあるでしょう。自分とは違う立場の人の話が聞けることで、思わぬ解決ができることもあります。家具のレイアウトを開放的なものにすれば、その空間にいる人全員が会話の輪に入りやすくなります。オフィスで大切なのは良い人間関係です。それはほんの少しの工夫でもできることがあります。オフィスの休憩スペースをコミュニケーションの場にしましょう。
休憩室への投資は、生産性アップに繋がります!
会社の生産性を上げるにはどうすればいいでしょうか。従来の日本人にありがちな考え方をすれば、作業しやすい空間にしたり作業時間を増やしたりすることかもしれません。しかし、実際には休憩室を重視することがキーポイントです。ただ詰め込むだけ、作業をするだけという考え方は逆にやる気を損ない生産性を落とすことにつながります。しっかり休憩が取れると、次の仕事への意欲がわきます。また、リラックスしながらの会話では思わぬアイデアがひらめくこともあるでしょう。こうした考えから、休憩スペースだけでなくオフィスそのもののデザインに遊び心を加える会社が増えています。休憩室への投資は会社全体への投資と考え、息抜きができるデザインにしましょう。