オフィスはその会社の実情を映し出す鏡です。殺伐とした雰囲気や乱雑なオフィスでは、従業員のモチベーション維持が難しくなります。業務へのやる気を維持するには、居心地が良いと感じるオフィス環境をつくることが大切です。オフィスの雰囲気を変えるにはさまざまな方法がありますが、なかでも手軽に試しやすいのが「色彩」に注目したイメチェン法です。ここでは色の持つ作用や、職場に色を取り入れる効果的な方法を説明します。
色が会社の業績を上げる!?
オフィスは従業員が長い時間過ごす場所です。オフィス環境を快適にすることで、業績効率の向上が見られるケースは多く存在します。しかし、実際にオフィス環境を変えようと思っても、大規模なレイアウト変更を行うことはなかなか難しいでしょう。そこでおすすめなのが「色」に注目して、オフィスの雰囲気を変えるという方法です。大規模に内装を変えなくても、壁の色を変えることやインテリアとして差し色をプラスするだけで、オフィスの雰囲気を変えることができます。
視覚的にオフィスを広く見せるカラーリングの工夫
オフィスの悩みとしてよく挙げられるのが「空間が狭く感じる」というものです。特に窓がないオフィスは閉鎖的なイメージが強まり、圧迫感の強い印象を与えます。限られたオフィス空間を広く見せるには、「白色」を取り入れることがおすすめです。内装の壁を白色にすることで、明るく広々とした空間を演出できます。さらにインテリアの色まで白で統一すると、清潔感のあるイメージになるのでおすすめです。白色といっても、それぞれ素材により表情が大きく異なります。光沢感のある白は高級感がありシックなイメージに、やわらかい色合いの白は暖かみのあるイメージになります。白は色自体の主張が少ない分、素材そのものの印象がダイレクトに伝わります。さまざまな白色をオフィスに取り入れて、開放的な空間を目指してみてはいかがでしょう。
変えなくても、壁の色を変えることやインテリアとして差し色をプラスするだけで、オフィスの雰囲気を変えることができます。
心理面に好影響を及ぼすカラーリングの工夫
色は人の心を動かす、さまざまな作用を持っています。色をオフィスに取り入れることで、業務効率やモチベーションの維持などに役立つでしょう。なかでもおすすめの色は、「赤」や「青」などのカラーです。赤色は気持ちを活発にして、やる気を上げてくれる作用があります。意見の交換が活発な会議室に取り入れるのも良いでしょう。特に独創的な発想が求められるクリエイティブ職は、赤色を効果的に使用することで良いアイデアが生まれやすくなるのかもしれません。赤は色そのものの主張が強いため壁や床などの全体的な使用よりも、差し色として取り入れることがおすすめです。それに対して、青色は気持ちを落ち着けて集中力を高めてくれる作用があります。青色は海や空といった爽やかなイメージを連想させて、清涼感のある気持ちをキープしやすくなります。リラックス作用の高い「緑」と組み合わせて、休憩室などに取り入れてみるのも良い方法でしょう。
このように、心理的に好影響を与える色を取り入れることで、オフィスシーンを快適な空間に導くことができます。従業員がのびのびと過ごしやすいレイアウトを考えて、より働きやすい環境を目指してみてはいかがでしょう。