働いている会社がどんな会社かはオフィスを見ればだいたいわかるといわれています。
オフィスにはその会社の考え方や価値観が自然と反映されるものです。
しかし社風の反映だけでは働きやすいオフィスにならない可能性があります。
そこで、働きやすく快適なオフィスとはどんなオフィスなのか、仕事場に求められる快適さとは何かについてご紹介します。
オフィスは自宅よりも長い時間を過ごす場所
働いている人にとってオフィスは自宅で過ごすよりも長い時間過ごすことも珍しくない場所です。
そのため、オフィスがどの程度快適かによって仕事の効率はもちろん、仕事に対するモチベーションや同僚などとのコミュニケーション、そして会社に対するロイヤリティーなどにも大きな影響を及ぼすことが考えられます。
単に作業効率を改善することだけを求めたオフィスレイアウトやデザインの場合、結果的に作業には適したオフィスにはなったとしても、働きやすく快適なオフィスにはならなかったということもありえます。
では、仕事場としてのオフィスに求められる快適さとは何なのでしょう?
仕事場なのに毎日来たくなる仕掛け
オフィスで過ごす時間が快適になれば、会社に毎日通うのが楽しみになるはずです。
例えば、一般的な住宅では実現できないレベルの太陽光がふんだんに入る間取りのオフィス、毎日少しずつインテリアやレイアウトが変化するオフィス、または自由にデスクとイスが選べるフリーデスクのオフィスなど、楽しく仕事ができる仕掛けが施されているオフィスであれば、仕事場に行くのが楽しくなります。
働きやすいオフィスを考える場合、業務効率を高めることが主目的ですので、仕事がしやすいオフィスにするのが基本ですが、ほんの少しでも働いている人を楽しませるような仕掛けを導入すればより快適なオフィスになるでしょう。
仕事に集中できるワークスペース
快適なオフィスの条件としては仕事に集中できるという点は外せないでしょう。
オフィスにいると楽しくて毎日会社に行くのは苦にならないが、仕事をするには効率が悪く働きにくいということでは、オフィスとしての機能を果たしているとはいえません。
少なくとも仕事がしやすいオフィスにしなければいけないでしょう。
仕事に集中できるワークスペースにするポイントは、プライベート感と共同作業のしやすさの両立です。
作業に没頭する場合は視線を下げることでオフィス内の同僚が見えなくなり、視線を上げると同僚の顔が見えて気軽に会話できるというようなオフィスにすることで、快適で集中できるワークスペースになるでしょう。
ストレスなく移動できる動線の確保
快適なオフィス空間を作り上げるためには、動線についてもしっかり検討して、ストレスなく移動できる動線が確保されているオフィスにする必要があるでしょう。
動線とは人の動きのことです。
この動線を考慮していないオフィスになると、いたるところで人がぶつかったり、狭いところに人が集中して上手く通れなかったりしてしまうことが増えます。
そうなると働きやすく効率的なオフィスとはいえなくなってしまいます。
通路からオフィス内への動線、コピー機などの共用機器へのアプローチに必要な動線、そして外部からの来客と社員が交差しにくい動線など、さまざまな動線を考慮してオフィスレイアウトを決めるとよいでしょう。
ホッとひと息つけるスペースも必要
仕事の効率が上がりモチベーションも維持しやすい快適なオフィスにするためには、ワークスペースだけでなく休憩スペースにも目を向けるべきでしょう。
一般的な休憩スペースはオフィスの片隅に小さなものが用意されているだけというケースが多いですが、あえて休憩スペースをオフィスの中心に持ってきて社員間のコミュニケーションを促進し、快適なオフィスにするという方法もあります。
社員にとっては長時間過ごす場所となるオフィスは工夫次第によってより快適な空間に変わる可能性を秘めていますので、業務効率アップと快適さのアップを狙ってオフィスレイアウト変更を検討してみることをおすすめします。