
ご無沙汰しております。グリです。
いやーな天気が続いている今日この頃…気分も下がりますね…
そんなときこそ、おしゃれなオフィスでも見て湿気を吹き飛ばしましょう。
とういうことで今回は、前々回の記事に続き、お客様インタビュー第8弾でございます!!(ドンドンパフパフ)
今回も「働き方改革EXPO2019」に際して発行した≪Urban Plan Press Vol.2≫の施工事例インタビューの中から、AZA様のご紹介をさせていただきます。
倉庫改装型オフィスでの新たなスタート
倉庫を改装したオフィスが市民権を得てから、どのくらい経つだろう。
プリミティブな内装に高い天井の大空間がクリエイティビティを刺激するのだろうか。
シリコンバレーに本拠を置く企業の多くが、倉庫やガレージで創業した。そんなイメージもあってか、倉庫に対して、あるいは倉庫をオフィスとしている企業に対する印象は、かなり好転したのではないだろうか。
映像・音響機器のレンタル事業を行うエージーエーコーポレーション(東京都板橋区)もまた、倉庫をオフィスとして活用してきた。とはいえその理由は多分に実務的なもの。
レンタル用機材を整備・保管するスペースが必要なためで、これまでは既存の倉庫を改装してオフィスとしていた。
2019年1月に開設された新オフィスは4階建て約9,400㎡の新築倉庫を一棟借り、その最上階部分をオフィスとしている。
入ってまず目につくのは、広い倉庫空間に点在する建物のような立方体構造。
そのひとつひとつが、ミーティングスペースやリフレッシュスペース、ブックコーナーなどとなっている。
それぞれの機能は個々の構造として独立性を保ちながらも、全体としてはつながりを感じさせる配置。
5カ所に設けられたミーティングルームもすべてデザインテイストが異なるのだが、通路を歩いても破綻は感じない。掲げられたサインもシンプルながら、それぞれの部屋に個性を与えつつ統一感を持たせる働きをしているようだ。
倉庫ならではの主張しないプリミティブな内装も、一役買っているのかもしれない。
社員の意識をも変える多目的スペース
同社の従業員は100名ほど。メンテナンスや梱包・発送、電話応対などのほかは、営業や機器の設置などで外出する従業員も多い。
すべての従業員にとって気持ちよく働ける場にしたいと、とくに充実させたのが多目的スペース。建物内に数か所ある多目的スペースは、カウンターを設けたカフェ、ひな壇のあるシアター、囲まれ感のあるイートイン、喫煙所を併設したドリンクコーナーなど、すべて雰囲気を変えた。休憩や昼食はもちろん、PCを持ち込んで仕事に打ち込んだり、ちょっとしたミーティングをしたり。そんな自由に使えるスペースが、最上階フロアの半分ほどを占める。
新オフィスに移転して約5ヶ月。多目的スペースの存在は、社内の雰囲気にも変化をもたらしつつある。映像・音響機器メーカーの展示会や社内の全体ミーティングなどに加え、今年はOBを招待した新年会も開いた。
終業後も、従業員同士で寛ぎながら談笑する姿が見られるようになった。来訪客はまずこの多目的スペースを話題にし、就職希望者の採用もスムーズに決まるようになった。
4階に設けたドリンクコーナーは、そのまま一杯やりたいという声も聞かれるほど居心地がいいという。
社内の雰囲気がかわりスペースがさまざまな使われ方をされるなか、はやくも5カ所のミーティングルームは足りなくなってきている。社員が増えたわけでもないし、ミーティングを増やしたわけでもない。従業員がスペースを活用して自主的に集まり、「楽しそうに何かをたくらんでいる」ようだという。
そんな従業員たちの姿を笑顔で見つめる、同社社長の金子みどり氏。「何より働きやすい空間にしたかったんです。次は執務スペースとレストルームに手を入れて、その後は一杯飲めるスペースをつくってもいいかも」と楽しそうに語る。
オフィスはそこで働く人のもの。そんな意識が行き届いたオフィスは、躍動的だ。
そこが倉庫空間であっても。
(取材・執筆:フリーライター 久保純一)
<Company Profile>
■会社名:エージーエーコーポレーション株式会社
■所在地:東京都板橋区新河岸1-15-5
■プロジェクト:移転
■https://www.aza.co.jp/