
近年、少子高齢化に伴う深刻な人手不足が続く中、多くの企業にとって「採用」は経営の最重要課題となっています。
実は、いまどきの就活生が企業選びの基準として重視しているのが「オフィス環境」です。 清潔感があり、自分らしく働ける空間があるかどうかは、その企業の文化や社員への向き合い方を象徴する鏡として捉えられているのです。
この記事では、独自調査の結果から、採用ブランディングにおけるオフィスの重要性や、求職者に選ばれるオフィス環境のポイントをご紹介いたします。
目次

採用ブランディングにオフィス環境が重要な理由とは?
少子高齢化の影響により、労働人口の減少が深刻化する現代において、優秀な人材の確保は企業の存続を左右する重大な課題となっています。
こうした中で注目されているのが、自社の魅力を発信して「選ばれる企業」を目指す「採用ブランディング」です。
かつては給与や賞与といった条件面が重視されていましたが、価値観が多様化した現代の若年層は、企業の本質的な姿勢をよりシビアに観察するようになっています。
その判断材料として大きな役割を果たすのが、毎日を過ごす「オフィス環境」です。
求職者にとって、オフィスは単なる作業場所ではなく、企業のビジョンや社員を大切にする姿勢を体現するものとして捉えられているのです。
たとえば、最新の設備が整い、清潔感のある空間は「社員の生産性を向上させようとする企業の意欲」として評価されます。
反対に、古いままで手入れの行き届かない環境は、成長が停滞している印象を与えかねません。
このように、オフィス環境は言葉以上に企業のアイデンティティを雄弁に物語る「無言の広報活動」として機能し、採用ブランディングにおいて極めて重要な要素となっています。
【独自調査結果】今の就活生は労働条件よりもオフィス環境を重視!
弊社では、2026年3月30日~4月1日、調査回答時に①就活中の学生 ②人事・採用担当者と回答したモニターを対象に「企業選びにおけるオフィス環境の影響値」に関するインターネット調査を実施しました。
はじめに、就活中の学生に対し、「労働環境(人間関係、オフィス環境など)と労働条件(賃金、労働時間など)のどちらをより重要視するか」について尋ねたところ、「労働環境(61.0%)」「労働条件(39.0%)」となりました。
約6割が賃金や労働時間といった条件面よりも、人間関係やオフィス環境を含む「労働環境」を重視していることがわかりました。
【独自調査結果】今の就活生がオフィス環境を重視する理由
では、今の就活生は、なぜオフィス環境を重視するのでしょうか?
「オフィス環境を重要視する理由」について尋ねたところ、「心身ともにストレスなく快適に過ごしたい(50.8%)」と回答した方が最も多く、「社内の雰囲気や風通しの良さ(人間関係)が表れると思う(46.2%)」「モチベーションやパフォーマンスに直結する(40.9%)」「経営状態や企業文化が表れると思う(23.7%)」「リモートワークが普及する中、出社することで得られるメリットが欲しい(21.6%)」「フリーアドレスや会議室など業務しやすい環境が欲しい(12.4%)」と続きました。
1位:心身ともにストレスなく快適に過ごしたい(50.8%)
最も多い理由は、自身のコンディションに関するものでした。
1日の大半を過ごす場所が、騒音や狭さ、あるいは不適切な照明などでストレスフルな環境であれば、長く働き続けることは困難です。
心身の健康(ウェルネス)を維持できる空間を求める傾向は、年々強まっているといえます。
2位:社内の雰囲気や風通しの良さ(人間関係)が表れると思う(46.2%)
オフィスには、その企業の人間関係が反映されるケースも少なくありません。
たとえば、役員室が厳重に隔離されているのか、あるいは誰もが気軽に話しかけられるオープンなスペースがあるのか。
いまどきの就活生は、こうした物理的な構造から、組織の透明性や風通しの良さを読み取ろうとしているのです。
3位:モチベーションやパフォーマンスに直結する(40.9%)
質の高い仕事をしたいと考える向上心の高い人材ほど、環境を重視します。
集中できるブースの有無や、アイデアが湧くようなクリエイティブな空間は、個人のパフォーマンスを最大化させるために不可欠であると捉えられているのでしょう。
4位:経営状態や企業文化が表れると思う(23.7%)
オフィスへの投資状況は、その企業の経営的な余裕や、将来に対する投資意欲を示す指標ともいえます。
また、独自性のあるデザインは、その企業がどのような文化を大切にしているのかを無言で伝えてくれます。
5位:リモートワークが普及する中、出社することで得られるメリットが欲しい(21.6%)
在宅勤務という選択肢がある中で、あえて出社することに意味を求める声もあります。
テレワークでのオンライン会議では得られない対面でのコミュニケーションや、高度なオフィス設備といった付加価値があるからこそ、オフィスへ行く動機が生まれるというわけです。
6位:フリーアドレスや会議室など業務しやすい環境が欲しい(12.4%)
アンケート結果には、効率的な業務遂行を支えるインフラへの期待も表れています。
その日の業務内容に合わせて席を選べる柔軟性や、最新の会議システムが整っていることは、現代のビジネスパーソンにとって当たり前の基準となりつつあるようです。
【独自調査結果】今の就活生が重視するオフィス環境の要素とは?
つづいて、「オフィス環境のどのような点を重要視しているか」について尋ねたところ、『空間のゆとりや雰囲気の良さ(開放感、日当たりの良さなど)(32.4%)』と回答した方が最も多く、『清潔感・新しいシステムの導入など設備投資がされている(29.0%)』『社員間のコミュニケーションを促進するスペース(カフェ・ラウンジなど)(28.3%)』と続きました。
1位:空間のゆとりや雰囲気の良さ(開放感、日当たりの良さなど)(32.4%)
1位は、『空間のゆとりや雰囲気の良さ(開放感、日当たりの良さなど)』で32.4%でした。
物理的な広さだけでなく、視覚的な開放感が重要視されていることがわかります。
たしかに、高い天井や大きな窓から差し込む日光、あるいは適切なグリーン(観葉植物)の配置などは、心理的な安心感を与え、ポジティブな印象を醸成してくれます。
2位:清潔感・新しいシステムの導入など設備投資がされている(29.0%)
2位は、『清潔感・新しいシステムの導入など設備投資がされている』で29.0%でした。
オフィスの清潔感は、企業への信頼感に直結します。
また、最新設備やITツールが整っている企業は、「働きやすさに投資している会社」という印象を与えます。
たとえば、
・Web会議システム
・モニター設備
・入退室管理システム
・ペーパーレス環境
などが、いまどきの就活生からの評価ポイントにつながりやすいでしょう。
3位:社員間のコミュニケーションを促進するスペース(カフェ・ラウンジなど)(28.3%)
3位は、『社員間のコミュニケーションを促進するスペース(カフェ・ラウンジなど)』でした。
カフェスペースやラウンジなど、自然な交流が生まれる空間も人気です。
部署を超えたコミュニケーションが活性化されることで、企業全体の風通しの良さをアピールできます。
また、こうした空間は採用面接や会社見学時にも印象に残りやすく、採用ブランディングにおいて非常に有効だといえます。
まとめ
今の就活生は、オフィスの雰囲気や設備を通じて、その企業の将来性や社員への想いを感じ取っています。
特に中小企業においては、大規模なビルに移転せずとも、既存オフィスのレイアウト設計や内装の工夫だけで、採用力を高めることが可能です。
自社のアイデンティティを反映した魅力的なオフィスづくりを検討してみてはいかがでしょうか。
その一歩が、数年後の企業の成長を支える優秀な人材との出会いを生むきっかけとなるはずです。
なお、アーバンプランでは、就活生が求める要素を満たすようなオフィスへのリニューアルをご提案しております。
ぜひお気軽にご相談ください。


