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お客様の声
お客様の声 Vol.08
株式会社エヌ・ディー・アール/ 株式会社ネクスタ 様
エンジニアとスタッフが快適に執務できる環境をつくるために増床移転された株式会社エヌ・ディー・アール様と株式会社ネクスタ様。株式会社ネクスタ代表取締役の永原宏紀様にお話しを伺いました。
―今回のオフィス移転プロジェクトの経緯を教えてください。
IT業界は人材不足が顕在化してから長らく経ちます。当社は産業用組み込みシステムの開発などを手掛けていますが、従業員の大半をエンジニアが占めています。
オフィスの移転プロジェクトが始動したのは2018年12月。エンジニア不足のなか、あえて事業拡大と従業員の増員を目指して増床に踏み切りました。面積は150坪から220坪へと1.5倍に、しかも新オフィスのオープンはその6か月後です。移転先が決まり平面図が手元に届くと即座にゾーニングに取り掛かりました。
―オフィスづくりでこだわったことは何でしたか?
コンセプトは、当社の主力であるエンジニアとそれを支えるスタッフが快適に執務できること。IT系は知識集約型であり資本集約型であるとともに、労働集約型でもある特異な業種です。この業種に必要な人出不足解消策とはどのようなものでしょうか。
当社ではそれを「素敵な環境づくり」と位置付け、「『変わらないモノ』と『変わっていくモノ』の具現化」を設計テーマとしました。そしてオフィスを使用するすべての部署を対象にヒアリングを重ね、それぞれに必要な面積とともに「素敵な環境」にするために必要な要素を割り出していきました。
「変わっていくモノ」とは、ものづくりへの思いや企業としての思い、そこで働く人たちへの思い。クライアントへの思い。これらの息づく心。「変わっていくモノ」とは、テクノロジーやそこから生まれるプロダクト、それを生み出す働き方。そして、進んで行くにつれて移り変わる景色です。
―どのようにそれらを具現化していきましたか?
オフィスを訪れる人に最初に当社の理念を感じてもらえるエントランスは、「変わらないモノ」と「変わっていくモノ」を伝えられるもとっとも大きな部分でもあります。そこで「変わらないモノ」を表現するために、木と石を選びました。ピッチを空けて設置した太目の木製ルーバーで着実に進んで行く当社の歩みを、石材の壁で普遍性を表現しました。一方、金属製のカウンターは「2001年宇宙の旅」にでてくる「モノリス」をモチーフにしています。スタンリー・キューブリックが生命や宇宙、未来の象徴として生み出したモノリスに、当社は未来への思いを託しました
ミーティングの内容や目的に合わせた4タイプの会議室。セクション間でcm単位の綱引きの末に決定したデスクの配置。導線とデザインの両立で決定したドアのサイズと、いずれも細部へのこだわりと言われればそうかもしれません。でも、仕事場は活力を生み出す場であるからこそ、「素敵」でなければならないのです。